ササクレ摩耗を良く見ると筋のようなものが見られます。この筋の垂直方向に力が掛かっていたため、例えば、ホイールスピンばかりしていたリアタイヤには、進行方向に直角な向きにササクレ摩耗が生じますし、全然グリップしないで、ステアリングばかり切って滑っていたフロントには、進行方向、すなわちタイヤの周方向にササクレが生じます。もし、走り終わったタイヤを間近で見るチャンスがあったら、是非こういう見方で見てみてください。
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そのタイヤの使われ方が、よくわかるはずです。このように摩耗肌などを観察することで、敵のタイヤの特性とか、敵の車の特性がどうなっているかがある程度判断できます。そのほか、単純に減っている量を幅方向や周方向に見ていると、このタイヤはこんなふうに作られているとか、あるいはゴムの耐久性はこのぐらいあるのかとわかるようになります。レースタイヤはわりと表面にササクレが出やすいのですが、実は乗用車のタイヤも、虫めがねで見るとササクレの筋の模様がちゃんとついています。